体内の重金属を排出させるキトサン
キトサンは、医療分野への応用が進むのと同時に、食用としても用いられるようになってきました。キトサンの持つ作用の大きな特徴として、体内の金属イオン吸収効果が上げられます。いわば体内の金属イオンなどの電解質の平衡を保つのに役立つわけです。カルシュウム、ナトリュウム、カリウムなどの金属イオン(陽イオン)は、普通マイナスイオンと一緒に排泄されるのですが、重金属イオンは簡単には排泄されず体内に蓄積します。ところがキトサンを用いると重金属イオンを容易に体外に出すことが出来ます。その為、体内の電解質の平衡を保ち、健康を維持する為の食品が研究されているのです。
もちろん毎日の食生活で、小エビのから揚げやカニの殻をなるべくとるようにする料理の工夫などもこれからは必要でしょう。ただし最近では、カニの殻から抽出したキチンやキトサンを主成分とする健康食品も商品化されています。安全性試験によって副作用の心配がまったくないこともわかっていますから、こういったものを利用するのも一つの方法です。

治癒能力が高まるキトサン
先日の新聞発表によりますと、動物実験ですが骨折した犬の患部にキトサンを塗りつづけたところかなり重傷だった傷が2ヶ月で完治したそうです。某大手製薬会社がペット用の外傷薬として発売するとのことですが、人間にも効果があることは明白です。